TUTU - Miles DavisとIrving Penn

今月末に "ON THE CORNER" のコンプリートセットが発売されるので、マイルス・ファンは盛り上がってることでしょうが?個人的にマイルスのコンプリート物はいつも中途半端で、発売後の世間の評価が気になるところです。基本的に編集されたオリジナルアルバムのエッセンスの詰まったスタイルこそが、マイルスの作品作りの全てと思っているので過剰にコンプリートものに思い入れはないのです。一般に評価が高い "JACK JOHNSON" のセットも聴くディスクが決まってしまい、オリジナルアルバム聴いてりゃいいじゃん、てな状態です...。
そんなマイルス・デイビスのリイシュー盤を順次 NEW JAZZ THINGS サイト内でアップしておりますが、再発を待ちに待っているのがワーナーブラザーズからの "TUTU" です。マイルスのどアップ写真でお馴染みのあのアルバムです。コロンビアのアルバムはほとんどのタイトルが再発されているのですが、ワーナーさん何とかお願いいたしますよ。さて、このどアップのジャケットですが、アーヴィング・ペンが撮影したということを最近知りました。趣味で写真をやっているので、アーヴィング・ペンのファンでもあったのですが、あの写真がペンだったとは気がつきませんでした。ペンは有名人のポートレイトをいっぱい撮っていて、パブロ・ピカソとかが最も有名でしょうか。ペンのポートレイトはスタイリッシュでファッショナブルなのが特徴的。"TUTU" はなっとくの出来映えです。このジャケットのアートワークを仕切ったのがデザイナーの石岡瑛子さんでした。制作のいきさつとマイルスとの交流を石岡さんがPLAYBOY 2006年8月号で語っています。マイルスらしいクールで熱いエピソードで感動的です。

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Tutu

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Irving Penn: A Career in Photography

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