2011-01-01から1年間の記事一覧

ビリー・ホリデイ - Strange Fruit

ビリーの歌はブルースが深すぎる。ジャズの初心者にはお勧め出来ない。そもそもスッと受け入れられるひとも珍しいだろう。特にこの「奇妙な果実」は陰惨な内容が哀しすぎる。この曲を歌いこなせるひとも少ない。ビリーだからこそ歌えるブルースなのだ。 newj…

ジョン・ルイス - Django

2000年のモントルー・ジャズ・フェスティバルでの演奏です。聴き入ってしまいます。ルイスのソロはMJQとはやはり違う。MJQはルイスの音楽性そのものと思い込んでると、ソロを聴くと全く違うルイスに出会う。ミルト・ジャクソンとの関係がそれほど大きかった…

アントニオ・カルロス・ジョビン&エリス・レジーナ - Waters Of March(三月の水)

この名曲のいちばん有名なバージョンは、ジョビンがエリスとデュエットしたものでしょう。 歌詞の美しさが特別な曲でもあります。三月の水(作詞 A.C.ジョビン) 棒 石 道の終わり 切り株の残り ちょっとひとりぼっち ガラスのひとかけら 命 太陽 夜 死 投げ…

クリフォード・ブラウン - Oh, lady be good & Memories of you

1955年のテレビ番組に出演した映像です。他のバンドメンバーが映りませんが、幕の後ろでしょうか?とにもかくにも動くブラウンを観ることが出来るのは貴重であります。 newjazzthings.com

キース・ジャレット - You don't know what love is

世間が言うほどキースがスタンダードを演奏することに驚きはなかったですが、ゲイリー・ピーコックがこのトリオにいることがとてもびっくりな訳です。ピーコックといえば、アルバート・アイラーとかポール・ブレイらとのフリージャズが有名ですから。しかし…

ダイアン・リーブス - You go to my head

巧い!彼女は何を歌っても巧いです。4ビートでもコンテンポラリーな曲でも現代最高のスペシャルな歌手だと思います。ロイ・ハイグローブのフリューゲルもいいですね。 こんな映像も発見!デビッド・サンボーンがホストをつとめるテレビ番組で、ディジー・ガ…

ジョニ・ミッチェル - All I Want

名作「BLUE」のオープニング・ナンバー。アルバム録音前年のBBCライブ。名曲です。 newjazzthings.com

スティーリー・ダン - Aja

この曲の間奏で、ウェイン・ショーターのテナーサックスとスティーブ・ガッドのドラムのカッコいいバトルが入りますが、録音時は別録りで、ショーターはレストランかどこかで流れていた曲を聴いて、自分の演奏に似ているなぁ、なんて思ったらしいです。 newj…

ジョー・ヘンダーソン - Blue Bossa

ジョーヘンと言えば初期代表曲のこれですか。ケニー・ドーハムがジョーヘンのブルーノート・デビュー作に提供し、サイドメンとしても参加、ライナーまで書いて売り出しに一役買ったのは有名な話です。初期モーダルなテナーもカッコいいのですが、年を重ねる…

デューク・ジョーダン - No Problem

ジョーダンも70年代に北欧へ渡ったジャズマンのひとりですが、渡欧したバップ・ミュージシャンの多くが50年代で聴かせたようなスタイルから進化しており、彼も例えば「危険な関係のブルース」のようなハードボイルドなスタイルから、より洗練された聴きやす…

ローランド・ハナ - Time For The Dancers

ハナのピアノは、クラシックも勉強しているところから、単なるバップのミュージシャンとは異なる品格を感じさせます。オーソドックスなスタイルといえばそうかもしれませんが、自身のトリオやサド&メル・オーケストラで聴かせた知的な感性からして、なかな…

アストル・ピアソラ - Milonga del Angel

おそろしくも美しい演奏。モダン・タンゴの革命者ピアソラの究極の構成美です。晩年、ニューヨーク時代の演奏はひんやり冷たい孤独の表現で、「死」を感じさせるものでした。いちどでいいから生で観たかった。 newjazzthings.com

エラ・フィッツジェラルド - Hey Jude

ファンキー・エラであります。Watch What Happensに収録のバージョンは、オーケストラも加わってさらにパワフルです。この映像の伴奏もトミー・フラナガン・トリオですね。客席はハイソな感じで、この曲にはアンマッチでしょうか、あんまり盛り上がっている…

ビリー・ジョエル - Just the Way You Are (alto solo by Phil Woods)

フィル・ウッズの私的最高の名演といえば、この曲。初期のビバップも、ヨーロピアン・リズム・マシーンもいいけれど、それらより圧倒的にすごいのがこの輝かしいソロ。歌伴ならフィル・ウッズか土岐英史か、というくらい圧倒的な演奏。エぇ曲やなぁ。 newjaz…

追悼・古澤良次郎

1月12日にジャズドラマー古澤良次郎さんがお亡くなりになりました。初めて聴いたのはリー・オスカーと共演したアルバムで、もう30年くらい前だったか、ジャズマンの懐の深さを感じた記憶が。その後は、林栄一と川端民生とのトリオ "HOPPER' S DUCK" に熱中し…

ミルトン・ナシメント&ウェイン・ショーター - Milagre dos peixes

1990年のおそらくモントルー・ジャズ・フェスティバルでしょうか。ミルトンのステージにショーターがゲストで迎えられ、ネイティブ・ダンサーから数曲演奏したもの。ミルトンのこの声、それにショーターのソプラノには魔法が宿っているんだなぁ。 newjazzthi…