ボサを聴くなら

おすすめの本です。「ボサ・ノヴァ CD100選」柿木央久(河出書房)。
ジョアン・ジルベルトの日本公演も、すでに伝説化されるほど(ほんとにジョアン寝ちゃったの?)、
ボサは初心者からコアまで、広く街の音として浸透しています。うちの近所の小さい本屋でも
有線でアストラッド・ジルベルトとかが延々流しっぱなしなのですから(漫画が半分の店内もサウダージな雰囲気に変貌です)。
しかし、まあボサってのは奥が深い。紹介されていない音源もブラジルのジャングルのごとし奥深さでしょう。
ましてや、これから聴いてみようかなと思うひとには、手がかりがつかみにくい音楽かも知れません。
本書の著者は、東大の卒論が「ボサノヴァ」という本格的にボサを論じられる方(ご家業はあの"くいだおれ")ですが、
本書では初心者向けに、聴きどころのポイントをうまく説明されていて、気軽に楽しめる良書です。
今年も暑い夏になりそうですが、体感温度を下げてくれるボサを聴くのも、クールビズでは?
決定盤 ボサ・ノヴァCD100選