ダイアン・リーブス - You go to my head

巧い!彼女は何を歌っても巧いです。4ビートでもコンテンポラリーな曲でも現代最高のスペシャルな歌手だと思います。ロイ・ハイグローブのフリューゲルもいいですね。 こんな映像も発見!デビッド・サンボーンがホストをつとめるテレビ番組で、ディジー・ガ…

ジョニ・ミッチェル - All I Want

名作「BLUE」のオープニング・ナンバー。アルバム録音前年のBBCライブ。名曲です。 newjazzthings.com

スティーリー・ダン - Aja

この曲の間奏で、ウェイン・ショーターのテナーサックスとスティーブ・ガッドのドラムのカッコいいバトルが入りますが、録音時は別録りで、ショーターはレストランかどこかで流れていた曲を聴いて、自分の演奏に似ているなぁ、なんて思ったらしいです。 newj…

ジョー・ヘンダーソン - Blue Bossa

ジョーヘンと言えば初期代表曲のこれですか。ケニー・ドーハムがジョーヘンのブルーノート・デビュー作に提供し、サイドメンとしても参加、ライナーまで書いて売り出しに一役買ったのは有名な話です。初期モーダルなテナーもカッコいいのですが、年を重ねる…

デューク・ジョーダン - No Problem

ジョーダンも70年代に北欧へ渡ったジャズマンのひとりですが、渡欧したバップ・ミュージシャンの多くが50年代で聴かせたようなスタイルから進化しており、彼も例えば「危険な関係のブルース」のようなハードボイルドなスタイルから、より洗練された聴きやす…

ローランド・ハナ - Time For The Dancers

ハナのピアノは、クラシックも勉強しているところから、単なるバップのミュージシャンとは異なる品格を感じさせます。オーソドックスなスタイルといえばそうかもしれませんが、自身のトリオやサド&メル・オーケストラで聴かせた知的な感性からして、なかな…

アストル・ピアソラ - Milonga del Angel

おそろしくも美しい演奏。モダン・タンゴの革命者ピアソラの究極の構成美です。晩年、ニューヨーク時代の演奏はひんやり冷たい孤独の表現で、「死」を感じさせるものでした。いちどでいいから生で観たかった。 newjazzthings.com

エラ・フィッツジェラルド - Hey Jude

ファンキー・エラであります。Watch What Happensに収録のバージョンは、オーケストラも加わってさらにパワフルです。この映像の伴奏もトミー・フラナガン・トリオですね。客席はハイソな感じで、この曲にはアンマッチでしょうか、あんまり盛り上がっている…

ビリー・ジョエル - Just the Way You Are (alto solo by Phil Woods)

フィル・ウッズの私的最高の名演といえば、この曲。初期のビバップも、ヨーロピアン・リズム・マシーンもいいけれど、それらより圧倒的にすごいのがこの輝かしいソロ。歌伴ならフィル・ウッズか土岐英史か、というくらい圧倒的な演奏。エぇ曲やなぁ。 newjaz…

追悼・古澤良次郎

1月12日にジャズドラマー古澤良次郎さんがお亡くなりになりました。初めて聴いたのはリー・オスカーと共演したアルバムで、もう30年くらい前だったか、ジャズマンの懐の深さを感じた記憶が。その後は、林栄一と川端民生とのトリオ "HOPPER' S DUCK" に熱中し…

ミルトン・ナシメント&ウェイン・ショーター - Milagre dos peixes

1990年のおそらくモントルー・ジャズ・フェスティバルでしょうか。ミルトンのステージにショーターがゲストで迎えられ、ネイティブ・ダンサーから数曲演奏したもの。ミルトンのこの声、それにショーターのソプラノには魔法が宿っているんだなぁ。 newjazzthi…

年末年始の営業について

12月31日〜1月3日の期間は商品の発送をお休みいたします。ご注文は通常通り承ります。よろしくお願い申し上げます。 newjazzthings.com

マイルス・デイビス - Time After Time

晩年のマイルスの最重要レパートリー。シンディ・ローパーのオリジナルも多くのひとの心を掴みましたが、マイルスの演奏もオリジナルに匹敵する素晴らしさ。常に時代とリンクしていたマイルスの生き方が現れています。マイ・ファニー・バレンタインのミュー…

モダン・ジャズ・カルテット - Fugue In A minor

ブラジル出身のギタリスト、ローリンド・アルメイダとの64年の共演で、バッハのフーガを演奏しています。アルバム "COLLABORATION" にも収録されています。クールでエレガント!クラシック音楽とかかわったジャズは今も多くありますが、MJQほど昇華された音…

モンティ・アレキサンダー - No Woman, No Cry

同郷ジャマイカの英雄ボブ・マーリーの名曲。マーリーとモンティは同い年で、その音楽に対する共感が人一倍なのでしょう。マーリーが使っていたスタジオで録音したトリビュート・アルバムもあります。モンティの歌ものの演奏は息づかいが良く、実に説得力が…

リッキー・リー・ジョーンズ - Chuck E's In Love

リッキー・リーといえばやはり大ヒットしたこの曲。こんなカッコいい曲ほかにない。才能のある天才はデビュー作で名作を叩きだしますが、彼女もそのタイプ。それに一貫してクオリティーが落ちない創作活動。キャロル・キングなんかもそうですが、奥底に流れ…

デヴィッド・マレイ - Morning song

マレイはホントに多作で色々な顔を持ってます。アブストラクトなフリージャズもあれば、ワールド・サキソフォン・カルテットの活動やブッチ・モリスと組んだビッグバンドも輝かしい成果をあげています。シンプルなカルテットでは、ファンキーなエイトビート…

ジョン・コルトレーン - I Want To Talk About You

コルトレーンのレパートリーで最も好きなのがこの曲。「言いたいことが言ってるうちにどんどん溢れてきて、とまらなくなっていく(佐藤大介@ジャズ批評 No.114)」という演奏スタイルが最もよくわかる。後期フリージャズ時代の彼は、言葉にならない想いが過…

ボビー・ハッチャーソン - Ode' Angela

2007年の演奏ですが、全く衰えることのないマレット捌きです。美しい曲です。初期ブルーノート時代に名盤が多いですが、個人的には先の記事で触れたウディ・ショウと組んでいた70年代のハイテンションの双頭バンドが好きでした。最近はジョシュア・レッドマ…

ウディ・ショウ - Bye Bye Blackbird

若い頃はブッカー・リトルの音楽性を継承したかのような先鋭的で前衛的な演奏で、パワフルに鳴り響くトランペットの音がカッコいいウディ・ショウでしたが、段々と円熟していくと元々持っていた卓越した歌心を聴かせてくれました。この演奏も巧いですね。 ne…

アニタ・オデイ - 真夏の夜のジャズ

映画「真夏の夜のジャズ」は1958年ニューポート・ジャズ・フェスティバルを記録したものですが、独特の色彩感を持った映像と時間の流れが今もってクールな作品です。スイート・ジョージア・ブラウンとティー・フォー・ツーを歌う全盛期のアニタの姿は、この…

ハービー・ハンコック - Speak Like A Child

このアルバムの雰囲気は他にない特別なもの。モノトーンのジャズの世界からはみ出るような淡い色彩が見える演奏です。ジャケットも含めたコンセプチャルな作り方は、ハンコックらしい独創性を感じさせます。ここで使われる和声は明らかにギル・エバンスから…

デイヴ・ブルーベック&ポール・デスモンド&ジェリー・マリガン - All The Things You Are

We're All Togeter Again For The First Time と同じメンバーで、アルバムの前年71年のニューポート・ジャズ・フェスでの演奏。このメンバーらしいスタティックな演奏ですが、ライブならではの熱さも感じられます。マリガンとデスモンドが対位法的に絡むとこ…

フランク・シナトラ - Come Fly With Me

矢口史靖監督の映画「ハッピーフライト」で主題歌として使われたのがこの曲。爽快なシナトラの歌いっぷりが映画にぴったりでした。矢口監督はご存知「スイングガールズ」を撮ったひと。「スイングガールズ」をきっかけに自身もジャズ好きになり、テナーサッ…

マイルス・デイビス - Back Seat Betty

WE WANT MILES BAND の82年ライブ映像。このバンドはファンキーで開放的なエネルギーがありました。マイルスのオープンも好調。マイク・スターンの若々しいプレイも良いです。ミノ・シネルがナイスな仕事っぷりです。シネルのパーカッションがこのバンドのキ…

ソニー・ロリンズ - St. Thomas

初めてサキコロを聴いたとき、1曲目のご陽気なこの曲と、2曲目の激シブ YOU DON'T KNOW WHAT LOVE IS とのギャップに戸惑ったものです。 newjazzthings.com

リンダ・ロンシュタット - Lose Again

今から34年前の名曲。私のとっても青春の思い出です。FM放送を必死にエアチェックして聴いてました。ロッド・スチュワートとリンダ・ロンシュタットがソロ歌手でいちばん人気がありました。78年頃に同時に来日もしました。後年にふたりともジャズ・スタンダ…

デクスター・ゴードン - Autumn in New York

映画「ラウンド・ミッドナイト」の有名なシーン。デックス扮する主人公ディルが心身ぼろぼろの状態でこの曲を吹いています。しかし「歌詞を忘れて吹けない」というのです。熱心なファンであり友人のフランシスが歌ってあげると、再び演奏し始めます。そして…

リー・モーガン - I Remember Britt

モーガンが晩年によく演奏したこの曲。70年のライトハウスのライブ盤でも収録されてますが、愛らしいメロディがとても素敵です。こういうチャーミングなセンスを持ち合わせたバッパーが他にいるでしょうか。やんちゃなモーガンがみせるこのギャップが魅力的…

バーデン・パウエル - Tristeza

HPに掲載している「IMAGES ON GUITAR」の裏ジャケットのステージ写真は、この映像の時の物のようです。Viva! Brasil! newjazzthings.com