SUNSET AND THE MOCKING BIRD
最近、繰り返し聴いているお気に入りの曲があります。
デューク・エリントンの「サンセット・アンド・ザ・モッキンバード」です。
初めてこの曲を聴いたのは、3年くらい前、野本晴美さんのトリオでした。大阪のロイヤルホース。
イントロからすっと立ち上がる風景。その風景が徐々に色彩をおび、淡い空間を広げる。
野本さんのプレイは、ブルージーなインプロを加え、聴き手を空間に開放していく。
なおかつそれはとてもゆっくりしたテンポで、寝ころんで聴いていたかのような錯覚。
こんな、空間を経験したのは初めてでした。
これはCDでも聴いてみたい!でも、野本さんのCDにはこの曲は収録されていません。
(そろそろ野本さんのセカンドアルバム出してほしい。切望)
で、オリジナルのエリントンを探したら、「女王組曲(THE QUEEN'S SUITE)」に収録されていました。
このオリジナルは、いい演奏なのですが、割とあっさりした感じです。
野本トリオのような演奏はないかな、とさらに探しますが、この曲を録音しているひとはほとんどいない。
延々探して、ひとりだけいました。トミー・フラナガン!おお!さすがトミフラ!!
98年のバースデイライブ。トミフラ晩年の名ライブ盤です。
5分52秒の淡い時間。探していた時間です。野本トリオともちがう色彩。
毎日、繰り返し聴いています。
- アーティスト: 野本晴美トリオ,野本晴美,塩田哲嗣,俵山昌之,トミー・キャンベル,江藤良人
- 出版社/メーカー: ヴィーナス・レコード
- 発売日: 2002/11/21
- メディア: CD
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